刑事目線からドラマ「再会」について語ります【大阪の探偵事務所】

query_builder 2026/03/19
浮気調査無料相談

先日ラストを迎えた「再会」というドラマを観たので感想を語っていきます。

簡単なあらすじを言うと、23年前、当時小学6年生だった男女4人がある事件をきっかけに再開し、その事件が23年前に起きたもう一つの事件とリンクし、衝撃のラストを迎えるという内容でした。

多少できすぎ感もありますが、総合的に評価すると「おもしろい」と思えるドラマでした。

竹内涼真扮する主人公が警察官だったこともあり、いくつか警察に関する内容も含まれていたので、ついつい元警察官という目線で見てしまう場面がありました。

さすがにそれはないかなとか、こう考えれば説明がつくかと思う場面がいくつかあったので、ここでご紹介したいと思います。

まず、殺人事件が発生すれば、捜査本部が開設されます。これを「帳場」と呼んでいますが、ドラマでは実際に捜査本部が置かれ、管轄する警察官と本部の捜査官らが会議室に集まっていました。そしてバディ、つまりペアを組んで捜査にあたっていたわけですが、ドラマ内では竹内涼真が単独で行動する場面が多く描かれていました。ドラマを観ていた方からすれば「二人一組じゃないの?単独で動くとか無理じゃね?」と思った方、おられるのではないかと思います。

結論から言いますと、単独での捜査は不可ですが、単独行動はできるとなります。

どういう意味かと言いますと、竹内涼真は本部の捜査員ではなく、あくまで所轄の刑事でした。所轄の刑事の場合、確かに通常業務は帳場での捜査活動となり、最優先されますが、「当直」は免除されません。当直というのは週に1度、警察署に泊まり込んで事件対応することを言いますが、当然事件が発生すれば翌日にまで対応を継続しなければならないことは多々あります。

つまり、当直中、若しくはその翌日は帳場よりも「当直対応」を優先することになります。あくまで建前上は「当直での残務処理」なので表立って本件の捜査はできませんが、単独で動くことはできたわけです。

続いては最初に殺人の容疑がかかり、任意同行され、気付いたら留置場に入り、取調べを受けているという場面がありました。私が気になったのは、「いつ逮捕されたのか」でした。任意同行されたからと言っても、逮捕されたわけではありません。にもかかわらず、同行された日の夜、その人物は留置場で寝泊まりしていました。

いかに夜間であっても、明け方まで事情聴取していたとしても任意の段階で留置場に入れることは絶対にありません。しかし、逮捕される描写はなく、翌日、いつの間にか手錠をかけられていました。これはちょっとないなぁと思いました。

また、容疑者を外に連れ出して例の「森」に行く場面がありましたが、これもありえない点がありました。

通常、逮捕された被疑者を護送する場合、例外なく「サンドイッチ護送」が徹底されています。被疑者を車に乗車させる場合、運転手は運転席、運転席後部に警察官、助手席後部に警察官、そしてその間に被疑者を乗せる、つまり警察官と警察官で挟むことが義務付けられています。

ドラマでは竹内涼真とそのバディの女性警察官しか警察官が存在しておらず、腰縄の綱も二人のいずれかが持っていました。なのでこれもないなぁと思った点でした。

更に、真犯人が出頭してきたときもおかしな点がありました。真犯人が出頭してきたとき、それまで被疑者として逮捕されていた人物はまだ留置場にいました。にもかかわらず、いつの間にか釈放されていたのです。

仮に真犯人が本件の被疑者で間違いないという状況であったとしても、例えば犯人隠避罪として引き続き取調べる必要があることは言うまでもなく、側釈放はまずありえません。ですのでこれもないかなと思いました。

最後に、竹内涼真が何度か留置場に現れて、被疑者と会話するシーンがありました。

ドラマでは留置担当官の弱みを握って留置場に入ることができたように描かれていますが、担当官がこの人一人なわけがありません。また、女性の留置の場合、これは大阪府警の場合なので、他府県がどうかはわかりませんが、大阪の場合、警察署に女性に留置施設はなく(一部例外があるが)、女性の留置人は「女性専用の留置施設」に留置されることになります。当然、女性の留置担当官が担当することになりますので、竹内涼真が女性被疑者と話すことは絶対にできないのです。

刑事ドラマを観ていると、ついついこういう警察目線で見てしまうのがなんとなく辛いところです。

ただ、物語としては展開の読めない状況もあり、面白かったと思いました。

----------------------------------------------------------------------

ケイジ探偵事務所

住所:大阪府門真市千石東町39-1-4

----------------------------------------------------------------------