印象に残っている事件について話します【大阪の探偵事務所】

query_builder 2025/11/06
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今回は、警察時代に印象に残っている事件についてお話しします。

私は約15年間警察官として勤務していました。

警察官は拝命するとまずは警察学校に入校します。

大卒であれば6か月間、高卒であれば10か月間入校し、警察官として必要な知識、技能等を学びます。

卒業後はそれぞれいずれかの警察署に配属になり、地域課の警察官として交番勤務を命ぜられ、そこで事案対応にあたり、現場を経験していくのです。

そこからは人によって動きは様々で、機動隊に異動になったり、内部異動で直轄警察隊に入ったり、変わらず地域課で勤務したりします。

私は刑事課を希望していたので、内部異動で直轄警察隊に異動し、その後留置管理課を経て、刑事課に配属になりました。

一度刑事課で勤務することになれば、昇任して他の警察署に異動し、一旦刑事課を離れても、内部異動や警察署、本部への異動等で再度刑事課で勤務することになります。

そのようにして私も一度昇任して一旦は直轄警察隊の分隊長として刑事課を離れていましたが、異動により再び刑事課強行犯係に配属され、勤務することとなりました。

前置き長くなりましたが、ここから事件の話をします。

私はとある警察署の刑事課強行犯係で勤務していたのですが、昼頃、生活安全課の主任(巡査部長)から、「安否確認がはいってます」と連絡をうけました。地域課、生活安全課で現場に臨場し、確認したのですが、不在の状態で郵便受けには大量の郵便物や新聞が入っている状態でした。結局この時点では事件性の有無は判断できず、親族に連絡をとり、一旦現場措置となりました。

そしてその日の夕方、まもなく勤務終了という時間帯でした。

私はその日当直の日でしたので、係長に食事の注文を受けているところでした。

その時、強行犯係あてに地域課から「安否確認」として連絡が入りました。

昼間に生活安全課が臨場した現場で、親族と連絡がとれたが本人と連絡がとれないということで、現場に入って確認することになったのです。

当直で対応することになり、私、係長、先輩巡査部長、後輩巡査長の4人で現場に臨場しました。

室内は真っ暗で電気が止められている状態でした。

本来、「変死」があった場合、変死独特の腐敗臭があるのですが、室内に臭いはありませんでした。

私としては、死体がないからすぐ終わるだろうと楽観視していたのですが、中庭にそれはありました。

建物中央部は中庭のような造りになっていて、その中央に小部屋がありました。

その小部屋は浴室になっていたのですが、その浴槽に顔を埋めた状態の死体があったのです。

遺体は浴槽に貼られた水に完全に浸かっている状態で背中だけが僅かに見えていました。

私は後輩巡査長と一緒に浴槽からご遺体を引き上げようと持ち上げました。

その瞬間、腐敗臭が一気に顔面を突き刺し、私は初めて現場で嘔吐しそうになりました。

私は吐き気を必死におさえて、ご遺体を見ました。

遺体はすでに頭蓋が胴体から離れていて、浴槽に沈んでいる状態でした。

水と言っても液体ではなく、どす黒く変色していて、人が溶けてしまっていたせいかヘドロのような状態になっていました。

私たちは二人で必死に持ち上げ、人であっただろう残骸をご遺体袋に入れました。

そのあと、残っていたヘドロもスコップでかき集めて袋にすべて入れました。

係長が「40年以上間警察官として働いてきたけど、これまでで一番きつい現場だわ」とおっしゃっていました。

警察署に搬送後、かき集めた骨を組み立て一応人の形を造りました。

当然司法解剖する必要がありましたので、そこから令状を請求し、解剖の手続きを行いました。

解剖にも立ち合いましたが、ほぼ開くようなものはなく、唯一頭蓋を開いたのですが、中に脳はなく、2時間足らずで終了しました。


本当に凄まじい現場でした。

今となっては「こんなことしたなぁ」と回想するだけですが、今も現役の警察官はこのような現場に遭遇しているのかと思うと、応援したい気持ちになりました。

警察官は一枚岩ではありませんし、不祥事もたくさん起こしています。

しかし、誇りと使命感を持って職務に励んでいる警察官がほとんどです。

警察官を嫌う方は多いかもしれませんが、彼らも「仕事」と割り切って頑張っているだけなのだと私は思います。


まだまだ印象に残っている事件はありますので、またお話しできればと思います。

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ケイジ探偵事務所

住所:大阪府門真市千石東町39-1-4

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