元警察官(探偵)が警察の時間外労働について話します【大阪の探偵事務所】
私は元大阪府警の警察官でした。
主に刑事課で勤務しており、大小さまざまな事件を担当しました。
さて、今回は警察官の時間外労働について話したいと思います。
私が警察官という仕事が割に合わないと思ったのはこの時間外労働が一番の理由になります。
まず簡単に時間外労働(勤務)について説明します。
警察官は午前9時から午後5時45分までが執務時間といって基本の勤務時間になります。
※地域課や留置管理課、機動隊などの三部制はここでは割愛します
この執務時間を超えた時間が全て時間外勤務になります。
ちなみに警察時代はこれを超過勤務(超勤)と言っていました。
この超過勤務のお金は階級や年齢でその時間給が変動していきます。
当時私でも時給換算で一時間に2500円近くの手当てがありました。
また、警察官は必ず6日に一度当直勤務というものがあります。
これは通常の執務時間をこなしたあとに、翌11時45分まで勤務するというもので、この間は超勤ではなく当直手当というものが支給されます。
ちなみに翌日のことを明けといいますが、当然のことながら11時45分に帰宅できることはほぼありません。
そのまま通常の執務時間を超え、さらに超過勤務することがほとんどでした。
もちろん、それだけ勤務しても次の日はまた朝から通常通りの執務時間をこなすことになります。
つまり、当直勤務の後、基本の執務時間まで残業しただけで5時間×4で20時間の超勤がつくことになるわけで、これが刑事課の基本的な給与になります。
ではここからが本題です。
私は何度も帳場(大きな事件が起きた時に設置される捜査本部)に駆り出されていました。
帳場には大抵新米刑事が行くことになっていたので、上司から嫌われていたこともあってほぼ私が帳場にあげられていました。
ある時、管内で殺人事件が発生し、即座に捜査本部が立ち上がり、いつものように私が帳場にあがることになりました。
私は捜査一課の主任とペアになり、関係者の事情聴取や防犯カメラ捜査を中心に捜査に携わっていたのですが、この帳場がまさに激務でした。
特に最初の3週間は指定捜査員といって近隣の警察署からも捜査員を派遣してもらい、言葉通り寝る間も惜しんで捜査をしました。
その結果、なんと超勤が200時間を超えたのです。
私は頑張った分給料が楽しみでした。
単純計算でも200時間×2500円ですから超勤だけで50万円を超えるわけです。
しかし、実際に給与として支給されたのはわずか40時間分の10万足らずでした。
ここがまさに警察の闇になるわけですが、時間外手当を管理するのは会計課というところで、これは各警察署、本部にあります。
まず、この時間外手当というものには実は上限があり、これを各課、各係で分配するのです。
私の場合は刑事課強行犯係でしたので、あくまで強行犯全体で手当てを分配することになるわけです。
この分配は統括係長が権限をもっていて、その采配で係員の分配額が決められてしまうのです。
さらに、超過勤務の時間が60時間を超えてしまうと、監査が入ってしまい、これが何度も続くと係長が呼び出しをくらうことになるので、係長は60時間を超えないように分配するのです。
つまり、どんなに仕事を頑張っても基本的には60時間を超えることはほぼありません。
ではなぜ私は60時間どころか、40時間しかついていなかったかと言いますと、答えは単純です。
嫌われていたからです。
嘘みたいな話ですが本当のことです。
ちなみに私はこの激務が三か月も続いたのですが、時間外手当は最初の月こそ40時間でしたが、翌月、翌々月は増えるどころか逆に減らされました。
ちなみに私が退職する数年ほど前、一般企業で過労死が相次ぎ、全国的に時間外勤務が見直されることになりました。
そこから時間外勤務に対して厳しくなり、明けは帰るよう言われたり、必要な残業以外は帰宅するよう徹底されました。
ちなみにこれは余談ですが、土日の休日出勤は時間外勤務となりますが、祝日出勤は別枠で祝日手当が支給されるのです。
この祝日手当には上限がなく、分配されることもありません。
つまりどういうことかと言いますと、無駄に出勤するのです。
特に課長クラスともなると休日手当は時給換算で1時間に5000円を超えます。
祝日は必ずと言っていいほど課長や古手の係長は出勤していました。
もちろん出勤してもテレビをみたり、新聞を読んだり、昼寝したりするだけです。
そしてぼーっと過ごした後、「おつかれさん、あとよろしく」と言って帰宅するのです。
まじでクソでした。
今現在どうなっているかはわかりませんが、おそらく祝日はこぞって出勤していると思います。
ケイジ探偵事務所
住所:大阪府門真市千石東町39-1-4
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