警察学校についてのお話(最終回)【大阪の探偵事務所】

query_builder 2024/07/23
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前回に引き続き、警察学校についてお話ししたいと思います。

警察学校は警察官を養成するための学校であり、寮生活を通じて秩序や組織、団結力、連帯責任など様々なことを学びます。

社会から隔離されることで、学校での勉学や訓練を終えた後も引き続き厳しい規則と規則正しい生活を強いられるので気持ちが休まる瞬間がありません。

しかし、誰もが一人前の警察官になるために、その厳しい状況に耐え、クラス、同期が助け合って卒業を目指すのです。

前回は拳銃訓練の厳しさについてお話ししましたが、もう一つ、特に厳しい訓練がありました。

それが警備実施訓練です。

この訓練は重さ7キロほどのジュラルミン製の盾を持って盾操法をしたり、ひたすら走ったりするというもので、男性でも相当厳しい訓練ですが、女性も一緒に同じ訓練を行います。

更に、終わりのない腕立て伏せをしたり、5分以上もの間コンバットシューズと呼ばれる重さ2キロほどの靴を履いた状態で足上げ腹筋をしたりと、相当に厳しい訓練が課せられました。

体力に自身のある私でもこの訓練は本当にきつかったのを覚えています。

また、女性は盾を持って走り切ることができないので、私のように体力のある者が女性の盾を代わりに持って走ったりもしました。

ところで、この時学んだ盾操法ですが、これは盾を頭上、上段、中段、下段、斜め、横に構えたり、盾を構えた状態で隣と重なってバリケードを張ったりといわゆる盾の色々な構え方等を教わるわけですが、訓練でははっきり言ってただの我慢大会で、要するに筋トレでした。

7キロの盾を長時間同じ姿勢で構えるわけですから、2,3分で腕がしんどくなってきて、5分もすれば盾を持つことでさえ辛くなってきます。

これを教官が終了というまでただひたすら構えるのです。

訓練では5分ともたなかった盾を構えるという行為ですが、これを2時間以上も平気で持ち続けることになるとは夢にも思いませんでした。

それは西成区で起きた労働者らの暴動の際に経験することになります。

これについてはまた後日お話ししたいと思っています。

他にも警察学校での厳しい訓練や理不尽な叱責、意味不明な連帯責任など話せばきりがないほどありましたが、これを乗り越えることができたのは、やはりクラスメイトと教官の存在があったからこそです。

いろんな苦難を乗り越えた友というのは、本当に素晴らしいもので、これまでの人生で最も「仲間意識」を感じました。

警察学校での生活は振り返ってみると今も語りつくせないほどの「いい思い出」として私の中に残っています。

卒業式は本当に感動しました。

生まれて初めて卒業式で泣きました。

なぜ泣いたのか、そこには「やっと卒業できた」という思いや、「厳しい生活を乗り越えた」という達成感があり、だからこそこみ上げるものがあったのだと思います。

私は警察官を退職して既に6年の月日が流れました。

退職してしばらくは消防のサイレンが聞こえたら「火災や!現場どこや!」と反応して起きてしまっていましたが、今は他人事になっています。

私は自身で納得して、警察という組織に満足して退職したので、警察に未練というものは全くありません。

もちろん、退職して後悔したこともありません。

ただ、退職して感じたことは、「警察官って本当に大変な仕事だったんだな」でした。

警察官の不祥事は今なお後を絶ちませんし、探偵という仕事柄、警察官の不倫もよく耳にします。

ですが、私は警察官を尊敬していますし、不祥事についても、警察官だからニュースに取り上げられているだけで、犯罪はみなさんが思っている以上に発生しているのです。

むしろ警察官の犯罪は圧倒的に少ないと経験上知っています。

警察学校についてもっと詳しく知りたいという方や、警察官になるにはどうすればいいのか、何をすればいいのか、思っている方がいれば弊社までご連絡ください。

メールからでも結構です。

ご連絡お待ちしております。


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ケイジ探偵事務所

住所:大阪府門真市千石東町39-1-4

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