警察官の取り調べについて【大阪の探偵事務所】

query_builder 2023/06/30
身辺調査素行調査無料相談

今回は、警察官時代だったころに実際に行っていた取り調べについてお話ししたいと思います。

よく刑事ドラマなどで刑事と被疑者(犯人)が取り調べを行うシーンが描かれていて、取り調べ担当官はあらゆる手段を講じて被疑者から自供を取ろうとします。

まず、「自供」に関してですが、被疑者に自供させることが目的ではなく、自供によって被疑者しか知り得ない情報を獲得することが重要になります。

例えば死体の隠し場所であったり、犯行現場であったり、これらに関して自供させることで、自供の信ぴょう性を高めることができ、後で裁判で無理やり自供させられたなどと供述をひっくり返されたとしても、自身で犯人である決定的な証拠を供述してしまっているので、まず有罪となります。

よく刑事ドラマでは、いわゆる「泣き落とし」と言って、家族や恋人の話を持ち出して、反省を促して自供させるシーンがよくみられますが、実際には泣き落としておちる被疑者はほとんどいません。

これはあくまで私の経験上の話ですが、被疑者が自供する理由があくまで「損得勘定」になります。

どういう意味かというと、捜査状況によっては、決定的な証拠がなく、状況証拠しかない場合がよくあります。

この場合、自供が重要な証拠となるのですが、被疑者が自供する時というのは、「諦めたとき」になります。

つまり、うまく話を持ち出して、あたかも決定的な証拠があるように思わせるのです。

被疑者は証拠がなければ「黙秘」したり「否認」したりして無罪を勝ち取ろうとします。

しかし、証拠があると思ったら、今度は少しでも刑を軽くしようと考えるのです。

そして刑を軽くする最善の方法は「反省した態度をみせること」にあります。

ここで被疑者は「損得勘定」を計算して、証拠があるなら全面的に認めて反省した態度を示して情状で刑を軽くしてもらおうと考えるわけです。

私はまず理詰めで被疑者を追い込んでいきます。供述に関しては、あえて「認めろ、供述しろ」とは言わず、「言わなくてもいいよ」というスタンスをとっていました。

被疑者はだんだん「こいつ俺の供述いらないのか?もう俺の有罪は決まってるのか?だったらこの態度はまずくないか?」などと勝手に焦り出します。

そうやって被疑者を精神的に追い込み、自供を引き出していました。

もちろん、それでも供述しない者はたくさんいます。

取り調べ担当者という立場は、自供を得られないと一人前とは認めてもらえず、上司や同僚から「あいつ全然ダメやな」というレッテルを張られます。

それが恥ずかしいとかかっこ悪い、メンツが立たないなどと勘違いして、被疑者に暴行して無理やり供述を引き出すなんてことも過去にはあったのです。

現在は、可視化といって、取り調べの状況を録音録画しているので、そのような行為はできなくなっています。

私が警察を離れてすでに5年経ちました。

現在どのような取り調べが行われているかはわかりませんが、一人でも多くの被疑者を自供させて、真の意味で反省を促すことが警察の本懐だと思っています。

また色々警察時代の話も織り交ぜていけたらと思います。


当事務所対応エリア

大阪府下全域

【大阪市、枚方市、寝屋川市、門真市、守口市、大東市、四條畷市、交野市、茨木市、吹田市、高槻市、摂津市、東大阪市、八尾市、柏原市、和泉市、高石市、泉大津市、岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、富田林市、大阪狭山市、河内長野市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、池田市、箕面市、豊中市、堺市、豊能町、能勢町、島本町、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村】

及び近畿全域

【兵庫県、奈良県、和歌山県、京都府、三重県、滋賀県】

当事務所サービス

【浮気調査、素行調査、身辺調査、人探し、無料相談】




----------------------------------------------------------------------

ケイジ探偵事務所

住所:大阪府門真市千石東町39-1-4

----------------------------------------------------------------------